このたびの台風19号により被災された皆さまに
心よりお見舞い申し上げます
被災された皆さまの暮らしが
1日も早く平穏になりますよう
お祈りいたします

ながの情報NEXT
編集室
 ながの情報NEXTでは、8月号(7月15日発行)から毎号「防災」をテーマに、さまざまな情報を発信してきました。これは『長野でかしこく・楽しく暮らす』をコンセプトに、地域の皆さまに役に立つ情報を提供していきたいというながの情報NEXTの思いから、立ち上がった企画でした。

避難行動予定表「マイ・タイムライン」

 防災に関する情報をまとめていく中で、「マイ・タイムライン」という防災に備える考え方を知りました。「マイ・タイムライン」は2015年9月の関東・東北豪雨災害の教訓をもとに作られたもので、災害時に一人ひとりがどう行動するかをまとめた予定表のことです。東京都では「東京マイ・タイムライン」を制作し、今年都内に住む住民を対象に配布を開始しました。
 長野で暮らす人にとっては、まだ聞き慣れない「マイ・タイムライン」。この考え方を地域に発信することで、地域の皆さまがそれぞれに「自分のための行動予定表」を作ることができれば「防災」に役立つのではないか。そんな思いで、ながの情報NEXTオリジナルの「マイ・タイムライン」を制作し、9月号(8月15日発行)に掲載しました。
 「マイ・タイムライン」は、色違いの付箋を2本用意していただければ、すぐに使っていただけます。現在は、ホームページよりダウンロードしてどなたでもご利用いただけます。

自分の命を守るためにハザードマップを確認しよう

 自分のための「マイ・タイムライン」を作る際に、まず確認しなければならないのが「ハザードマップ」です。ハザードマップで自分の家や地域にどのようなリスクがあるのかを知らなければ、いざという時にとるべき正しい行動も決められません。
 長野市では今年の夏、「ハザードマップ」を全戸配布しています。ながの情報NEXTでは、10月号(9月15日発行)、11月号(10月15日発行)の2号にわたって、長野市危機管理防災監である鎌田富夫さんに、ハザードマップの読み解き方についてお話を伺っています。台風から1カ月経った今だからこそ、もう一度ハザードマップを確認してみてください。そしてぜひ、ご家族や地域で、「マイ・タイムライン」を作ってみてください。

地域で行われている防災イベントに参加しよう

 防災に関する情報は、常にさまざまなメディアを通して広く発信されています。しかし、受け手の側が「自分の事」として自覚しないかぎり、これらの情報は素通りしてしまうことが多いものです。そんな方におすすめしたいのが、身近で行われている「防災訓練」や「防災セミナー」への参加。体験してみることで分かることは意外と多いものです。
 ご自分の地域で開催されている避難訓練や消防訓練、セミナーなどに参加して、いざという時にどのように協力しながら自分たちの命を守るのか、話し合ってみてください。

台風19号の3週間ほど前に開催された
講習会の様子をお伝えします

お天気キャスターとつくるマイ・タイムライン
~自分の逃げ方を考えよう~ 講習会 開催

 9月21日(土)、国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所と芹田地区住民自治協議会が連携し、住民向けの「マイ・タイムライン講習会」が初めて開催されました。
 当日は多くの住民が参加し、お天気キャスターの寺川奈津美さんによる気象や防災に関するお話をお聞きするとともに、全員で「マイ・タイムライン」を実際に作りました。
 当日使用した「逃げキッド」は、2015年9月に発生した関東・東北豪雨災害を受けて作られたものです。スタッフとともに「長野市ハザードマップ」を活用してそれぞれに自宅の位置を確認し、真剣に「マイ・タイムライン」作りに取り組んだ参加者からは、「知らないことが多くて本当にびっくりした」「やってみないと分からないことが多い。地域に戻ってみんなと話し合いたい」などの声が聞かれました。

(2019年12月号掲載)

詳しくは

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