新鮮な野菜や果物がある
日々の暮らしを大切に。

 須坂市生まれ。弟1人と妹2人の姉として、父母、さらに祖父母や曾祖母も同居の大家族で、賑やかに育ちました。食卓には家庭菜園で採れた新鮮な野菜や祖母手作りの郷土料理が並び、おやつも母の手作りのものが多かったですね。大学進学を機に東京で初めて一人暮らしをしたのですが、今まで自分が当たり前のように口にしていた野菜や果物が、いかに新鮮で美味しかったのかを痛感しました。素材を活かして楽しく料理し、皆で美味しくいただくことは、本当に贅沢なことなんだと改めて教えられたような気がします。
 小さい頃はどちらかといえばおとなしい子どもだったのですが、知識欲というか好奇心は旺盛で、本を読むのが好きでした。小学生の頃に朗読会で先生に「声が大きくて良いですね」と褒められてから、何かを伝えることで相手が喜んだり、驚いたりしてくれるのが嬉しくて。そこから情報を伝える仕事に興味を持ち、大学卒業後は地元に戻ってフリーアナウンサーとしてキャリアを重ねていきました。
 テレビ番組のレポーターでは農家さんに取材に伺うことも多く、美味しい野菜や果物をつくる農家さんの情熱やこだわりに関心を抱くようになりました。縁あって農家に嫁いだことで、その興味はさらに強くなり、野菜や果物の可能性をもっと知りたいと、長野県で初めて「野菜ソムリエ上級プロ」の資格を取得。自分の中に芽生えた知識欲を追求することで、「食」に関わる仕事をいただく機会が増えていきました。

さまざまな活動を通して
野菜や果物の美味しさを届けたい。

 「野菜ソムリエ上級プロ」は、野菜や果物などの知識を深めるだけではなく、その知識を活かして社会活動や地域貢献など、具体的な行動を起こすことが求められます。私自身もさまざまな活動を通して、長野の野菜や果物のポテンシャルの高さや健康的な食生活の提案を行っています。長野県が主導で展開している「おいしい信州ふーど」では、公使として活動。さらに、信州ガレット振興会の会長や、信州須坂健康スムージーフェス実行委員会の会長としても活動しています。
 信州ガレット振興会は、フランスのブルターニュ地方の郷土料理であるガレットを、長野県の地産地消を推進する「信州ガレット」として広く普及することを目指しています。信州産のそば粉でつくるガレットに、地元の新鮮な野菜や信州サーモン、ジビエなど、あらゆる食材を活かせるのが「信州ガレット」です。もちろんスイーツとして長野県産の果物を使ったガレットも最高。県内の提供店舗も増えていますし、ご自宅でも簡単につくることができますので、ぜひ一度食べてみてください。
 信州須坂健康スムージー推進協議会では、今年も7月20日(土)よりスムージーフェスを開催します。須坂市内の19店舗が参加し、それぞれに趣向を凝らしたスムージーを提供していただきます。スタンプラリーは2店舗で賞品が当たるルーレットに挑戦できますし、10店舗巡ると、「ハーフ・コンプリート賞」として、スムージーフェスオリジナルの巻紙デザインが施されたソロブレンダーが抽選で10名様に当たります。スムージーは野菜や果物を気軽にまるごと摂取できる優れもの。自分で味を想像しながら組み合わせる楽しさもあり、加熱しないので素材の栄養を余すところなく取り入れられます。ぜひこの夏は、楽しくスムージーを飲んで、美味しく栄養をチャージしていただきたいですね。

(2024年8月号掲載)