ご縁をいただいて八十二銀行に入行。銀行業務を経験した後、社内の人材公募制度を活用して、長野経済研究所に出向しました。
支店時代は、目の前にいる一人ひとりのお客様の人生をサポートしてきましたが、今度はもっと広い視野で、地域全体、長野県全体を活性化し、そこに暮らす人たちが笑顔になるために何をするべきかを、思考・実行することが求められるようになりました。当初は耳慣れない言葉が飛び交う現場に戸惑うことも多々ありましたが、経験を重ねる中で地域とのつながりも強まり、今は多くの方の協力を得て、日々の業務に取り組んでいます。
例えば須坂市では、須坂市子育て就労支援協議会からの委託を受け、須坂市や「須坂市子育て就労総合支援センターbota」を管理・運営するGoolightと一緒に、子育て世代の方たちに役立つ「マネーセミナー」や、「PCスキルアップ講座」などを開講しています。託児付きにすることで、小さなお子さんがいる方でも気軽に参加できるようになり、好評をいただいています。今後も地域の方の声に耳を傾けながら、子育て世代に役立つような企画を展開していくことで、須坂市の活性化を目指していきたいと思います。
また山ノ内町では、志賀高原観光協会と連携し、公式ホームページからエリア内の各宿泊施設に予約できるシステムを構築しました。データを蓄積することで志賀高原を訪れる人たちの属性や傾向を分析し、ターゲットを絞った効果的なプロモーションや、新しいツアー商品の開発を展開するプロジェクトが始まっています。
このほかにも、さまざまな自治体や企業と、長野を元気にするためにできることを、日々模索しています。つながりを持った地域の方からは、「やりたいことはあるんだけれど、何から手をつけていいのかわからない」「課題は見えているんだけれど、どのように進めればよいのかわからない」といった声を聞くこともあります。その見えない部分をカタチにしていくことこそ、長野経済研究所の役割であり、地域に寄り添ってともに悩み、行動し、検証しながら、地域とともに歩んでいきたいと思っています。私も生まれ育った北信濃のために、少しでも貢献することができれば、こんなに嬉しいことはありません。