現在は、午前11時からと午後3時半からの2回、「お食事タイム」としてエサやりとハズバンダリートレーニング、技の練習の様子を披露しています。
ハズバンダリートレーニングとは、動物が体に触られることに抵抗を感じず、自ら協力できるようにすることです。体温測定、採血などの健康管理や、具合が悪くなった際の医療行為をスムーズに行えるようにするためのトレーニングで、体全体を触ることで、毛質の状態や目や口などのチェックも行います。
エサは丸ごとの魚。わざと遠くに投げるので、泳ぐ様子も見られます。シュンがエサを追う姿は迫力がありますよ。水しぶきが大きくあがるので、小さなお子さんはびっくりしています。シュンは人によく慣れているので、キャッチボールもお手のもの。プールの外と中でボールを投げ合います。また、プールに隣接して設置した特設の通路まであがってくるため、体の大きさを近くで見ることもできます。アシカを直に近くで見られるのは珍しいと思います。
ドレミは体が小さい分、すばしっこい感じですね。若いせいか集中力が続かないことも多く、一度覚えた芸もその日の気分で適当にやったりと、ちゃっかりしています。それでも、「回る」や「輪投げ」「ボール」などは経験を積むことで、できるようになりました。次は「逆立ち」にチャレンジしたいと思っています。ワンランク上の技なので先は長いですが、ドレミと一緒に頑張りたいと思います。ドレミはシュンのお嫁さんとしてやってきたので、来年あたりはお見合いかな。2年後くらいにシュンとドレミの赤ちゃんが生まれると嬉しいですね。
城山動物園は、今年の8月20日で開園60周年を迎えました。記念すべき年に飼育員として、お客様を迎える立場に立っていることを嬉しく思います。これからも、もっともっと多くの皆さんに城山動物園を訪れていただけるよう、SNSなども活用して情報を発信していきたいと思っています。動物園は小さなお子さんからお年寄りまで、みんなが楽しめる場所。ゆったりのんびり散策しながら、動物たちに癒されてください。