創業文化元(1804)年。初代が雪深い上越で酒造りを始めて以降210余年の間には、第二次世界大戦による酒蔵の中断、そして復活等、紆余曲折の歴史がありました。ただ旨い酒を造ることだけに貪欲に取り組んできた6代目は、今も昔ながらの酒造りの知恵と技を大切に、日々酒を醸し続けています。
創業当時から絶えることなく湧き続ける井戸水と、全量新潟県産の酒造好適米、五百万石で醸した純米吟醸「越後美人」。かどのないまろやかな口当たりは、酒もろみを袋詰めして大きな槽に積み重ねて絞る「槽搾り(ふねしぼり)」という手法で絞った酒だからこその味わいです。ほとんどの蔵が止めてしまった古式を大切に守り続ける杜氏の技に、誇りを感じます。