いつかお店を持ちたい。
その夢を叶えて。
四季折々に美しい自然に彩られる信濃町で生まれ育ちました。料理の世界に進もうと決めて専門学校に通っている時に、技能五輪全国大会の西洋料理部門に挑戦。そこで全国4位になれたことが、大きな転機となりました。自分の努力が認められたことで自信がつき、それまで漠然としていた「お店を持ちたい」という夢が、自分の目指すべき「目標」になりました。
卒業後は、実家の農地で作っているとうもろこしを卸していたご縁で、東京のイタリアンレストランに修業に。信濃町で採れたとうもろこしを、お客様が「新鮮で美味しい!」と感激している姿を見て誇らしくなりましたね。今まで当たり前だった故郷の味が、特別なものだったのだと気付かされました。毎日が勉強でしたが、充実していたように思います。主人と出会ったのもその頃です。
その後、実家の父から「良い土地が見つかった」と連絡を受け、思い切って帰郷。主人と一緒に信濃町で、夢だったお店をオープンすることになりました。
誰もが笑顔になるような
そんな美味しさを届けた
2016年に信濃町に戻り、そこから店舗設計やレシピの考案など、自分たちが思い描く理想のお店を試行錯誤。本当に多くの方にご協力いただき、2017年11月18日に、イタリアンレストラン「NICOLI」をオープンすることができました。
「NICOLI(ニコリ)」という店名は主人の発想です。お店のコンセプトである「出会いとつながりを大切に、笑顔あふれる一皿を」から、「にっこり笑顔」をもじって「ニコリ」と名付けました。店名に込めた願いのように、お客様が笑顔になって、もう一度来たいと思っていただけるお店を目指しています。リピーターの方にも楽しんでいただけるよう、信濃町の食材や旬の素材を活かし、メニューも1ヵ月毎に新しくしているんです。黒姫山を望むロケーションも最高なので、美味しいパスタやピザを味わいながら、美しい風景とゆったり流れる時間を楽しんでほしいですね。
旬彩菓たむらさんは、もともと私が大好きで、お菓子をよく買っていたんです。そうしたらお店にご予約をいただけて。嬉しくてお声を掛けさせていただき、そこから親しくさせていただいています。蕎麦朧は、蕎麦の繊細な風味と懐かしいホロッとした食感が美味しいですよね。お店に伺うたび、地産地消を取り入れたお菓子や旬の食材を使ったお菓子が店頭に並んでいて勉強になります。
「NICOLI」も今年で7年目。3年前には、新たに長野駅前にもお店をオープンさせました。これからも訪れてくださるお客様一人ひとりと言葉を交わし、地産地消や旬の食材を活かして、笑顔あふれる一皿をお届けしていきたいと思います。