IBM地域DXセンターは、地域のDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進や、DX人材の育成、地域経済の活性化等を目指して、日本全国の自治体と協定を締結、展開しています。北海道を皮切りに、沖縄や東北、九州などにDXセンターが立ち上げられ、今回、7番目の拠点として、長野DXセンターが始動しました。今年4月に長野県、長野市と協定を締結し、9月にセンターを開設したばかりで、これから本格的に事業を展開していくところです。
まずは長野県が推進する「信州ITバレー構想」における人材の集積、DX人材の底上げを図るため、雇用を促進していきたいと思っています。私自身、長野に移住して思うのは、東京での通勤がいかに大変だったかということ。今はノンストレスで出勤や移動ができ、週末は車を走らせれば30分ほどで大自然を満喫することができます。また東京まで1時間半ほどで行けるので、長距離移動という感覚がないのも長野という地のメリットですね。コロナ禍でリモート化が進んだこともありますが、もともとITは環境さえ整っていれば、地方との親和性が非常に高い仕事です。地方にいながら、最先端の仕事、技術に関わることができる「場」を用意することで、地方での新しい働き方を提案し、優秀なDX人材の育成に力を注いでいきたいと思います。長野の地で、組織を俯瞰的な視点で見ることができる人材を育成すること、ビジネスの一部分だけではなく、広がりのある仕事の中から自分のやりがい、楽しさを感じられるような人材を育成していくことが、ひいては地域を活性化していくことにつながると信じています。
さらに地元の企業や行政、学生や地域住民の方たちと共創し、新たなプロジェクトや事業を立ち上げたいと考えています。私も自ら積極的に外へ出て、企業や地域の方々との関わりを強めていきたいと思います。人との結びつきがあってこそ、地域を活性化させるアイデアが生まれます。私たちの取り組みが、少しでも長野という地で、地域貢献につながれば嬉しく思います。