コーヒーとスイーツの
相性の良さや奥深さを実感
MYOKO COFFEEは、オーストラリアでバリスタをしていた野村功太朗がオープンした自家焙煎カフェです。初めはリゾートホテル内で主に観光客向けの店舗を展開していましたが、地元である妙高市新井地域の方に美味しいコーヒーを楽しんでいただきたいと、2019年12月19日に「北新井店」をオープン。提供するお菓子も自分たちで作っていますので、コーヒーとスイーツの相性については常日頃から考えています。今回、お話をいただいた「蕎麦朧」は、老舗和菓子屋さんだからこそ作れる逸品。いつもとは違う緊張感とともに、楽しくチャレンジさせていただきました。
さまざまな国の豆を、焙煎度合いも変えながらいくつも試飲し、MYOKO COFFEEらしい新しい楽しみ方を提案できないかと試行錯誤。そうして辿り着いたのが、農園とのダイレクトトレードを積極的に行っている東京のカフェ「WOODBERRY COFFEE」さんから仕入れたスペシャルティ―コーヒー「エルサルバドル ラス ベンタナス パカマラ ナチュラル」でした。
自分好みの味わいを
自分で発見できる楽しみを
豆の持つポテンシャルを最大限に引き出すべく、焙煎は浅煎りに。コーヒーにはさまざまな抽出方法がありますが、今回はドリップで淹れました。浅煎りの豆は抽出にも注意が必要で、乱暴に入れると酸味が尖ったり、雑味が出やすくなったりします。最初の蒸らしをじっくりと行い、数回に分けてゆっくりと淹れると、浅煎りならではの美味しさを感じていただけると思います。今回セレクトしたスペシャルティコーヒーは、非常に華やかで瑞々しく、レモンやパイン、ブラッドオレンジなどを思わせる果実味や発酵感を感じます。繊細でありながらさっぱりとしたテイストは、蕎麦朧の持つ和三盆の甘みや蕎麦の香り、バターの風味に寄り添うイメージ。不思議なのが、蕎麦朧とコーヒー、それぞれを口に含む量の違いで全く違う味わいを感じたことです。蕎麦朧が濃厚なチーズケーキのように感じられたり、コーヒーがまるでワインのように思えたり。味の変化の幅が大きく、コーヒーとスイーツのマリアージュをこんなにも深く、はっきりと感じたのは今回が初めてでした。口の中で溶け合う自分好みの味わいを発見する楽しみを、皆さんにも感じていただければ嬉しいです。
MYOKO COFFEEでは、焙煎時の豆の内外照度や焙煎時間などを細かく数値化し、データ管理することで、常にベストな状態を維持できるようコントロールしています。焙煎機を設置している妙高高原駅前の建物に、今秋カフェをオープンする予定です。美味しいコーヒーをご用意してお待ちしています。