「あなたとつくる。あしたをつくる。」をコンセプトにさまざまな取り組みが始まり、私もそのメンバーの一員としてプロジェクトを推進していきました。その中で、もっと地域の方と直接ふれあうための「場」が欲しいという声があがったんです。そこにタイミング良くお話をいただいたのが、NTT電報局の跡地に立ち上がったR︲DEPOTさんでした。
まちづかいの拠点として、さまざまな活動を展開するR︲DEPOTに「場」を作ることで、一方通行の情報発信から、双方向の関係性が生まれるかもしれない。もっと地域の方と関わりながら、新しい情報発信、新しいコンテンツを生み出すことができるかもしれない。そんな期待とともにR︲DEPOTにサテライトオフィスを構え、この春、1階のR︲Shop横に「善光寺monzen studio」を開設することが決まりました。
実は、放送局の外にスタジオを設けて番組を放送するのは、全国のNHKの中でも先進的な取り組みなんです。そこに今回あえて挑戦し、地域の方とともに番組を作っていきたいと考えています。NHK長野放送局では現在、毎週金曜日にラジオ第1で午後5時5分から6時まで、長野局のスタジオから「ゆる信ワイド」という番組を放送しています。この番組を「善光寺monzen studio」から生放送でお届けしたいと思っています。
田中寛人アナウンサーが、「ながらで つかれず ためになる」をコンセプトに、ゆるりと語るこの番組。まずは型にはめずに、番組を放送しながら、どんなスタイルで地域の皆さんに関わっていただけるかを探っていきたいと考えています。スタジオの前面が窓になっているので、放送の様子は道路からご覧いただくことができます。R︲DEPOTさんが考えてくれた「ON︲AIR」サインが出たら放送開始。ふらりと立ち寄っていただければ嬉しいなと思います。
これからも、他人事ではなく自分事として長野の情報を発信し続けるとともに、地域の方と双方向で一緒に作り上げるローカルメディアとして、長野を元気にするお手伝いをしていきたいと思います。