― (田村 洋氏)今日は、この春から新社会人になった皆さんとお話ができると聞いて楽しみにしてきました。フレッシュな発想を期待していますね。みんな最近どらやきを食べていないということだったので、事前にたむらのどらやきを食べてもらったけど、ひさしぶりに食べてみてどうだった?
中村 餡が甘すぎず、とても美味しかったです。皮もしっとりして、もちふわでした。
池田 手で持った時に「けっこうずっしりしているな」と思ったんですけど、食べてみたら重くなくて。
栗原 そうそう。私、4口くらいでペロリと食べちゃいました (笑)。
― それは嬉しいです。たむらは県産の食材にこだわっていて、「どらやき」も、長野県産小麦と飯山みゆき卵、松代の蜂蜜にオブセ牛乳を使用しています。配合は祖父の代から変わっていないんですが、素材を変えることで美味しさを追求しています。
池田 僕、小布施の出身なんです。オブセ牛乳は学校の給食でも飲んでいて、懐かしい味です。
― そうなの?オブセ牛乳はコクと甘味が違うよ。良い牛乳を飲んで育ったんだね。
栗原 えぇ、羨ましい!私も今度飲んでみよう。
中村 スーパーでも売っているよね。ちょっと高いけど、私も飲んでみたいな。
― 長野には良い食材がたくさんあるから、この機会に知ってもらえると嬉しいな。じゃあ本題に入って、どんな「どらやき」があったら食べてみたいと思う?
中村 定番のどらやきって美味しいんですけど、目に留まるかといえば難しいかなと。私たちの世代だとやっぱり見た目が可愛かったりすると反応しちゃいますね。彩りがきれいなケーキみたいな。そんな彩りのあるどらやきがあれば、それをきっかけに定番のどらやきの良さも思い出すのかも。
池田 彩りかあ。どらやきって中身を変えても見た目が一緒だもんね。僕はひさしぶりにどらやきを食べた時に、いろいろな味のどらやきを食べ比べたら楽しいんじゃないかなと思ったんです。家族や友達とシェアできるような。だから中身が分かるように半分にして断面が見えるようにして。
栗原 素敵!「萌え断」だね。彩りがきれいでいろいろな味のどらやきを半分にして3個セットとか楽しそう。あ、それじゃあぜひ1個は、たむらの美味しい餡とバターを組み合わせたアンバタをお願いしたいです。私、アンバタ大好きなんです!
― アンバタ愛がすごいね(笑)。うちはカルピスバターを使っているから、それと餡を組み合わせたら、本格的なアンバタができるよ。
栗原 わぁ、楽しみです!バターの白と餡の黒もぜったいきれいな断面になると思います。本物のバターだから冷蔵で販売して、常温になったら徐々に溶けていく。ああ、想像しただけで美味しそう。
池田 ほんとにアンバタが好きなんだね(笑)。じゃあ他の2つは何がいいかな。信州といえばやっぱり果物かなあ。長野はフルーツが美味しいですよね。
― 限定販売は6月中旬の予定だから、季節的に考えると杏だね。長野は杏の生産量が全国2位なんだよ。うちでも松代の杏を使った「杏壽」というお菓子を作っているし杏のオレンジはきれいかもね。
中村 杏はすごく長野らしいと思います。あと最近は抹茶とかほうじ茶の飲み物も人気ですよね。お菓子も多いし、カフェに行くと私もつい頼んじゃいます。
― 抹茶のお菓子は最近多いね。やっぱり若い人に人気なんだなあ。
中村 信州の杏と若い世代に人気の抹茶、そしてたむら特製のアンバタ。最強の3種ですね!
― あ、名前思いついた。信州の「どらどら」っていうのどう?家族や友達と、「どらどら、どれにしようかな」って会話が弾むどらやき。
池田 みんなで楽しんでほしいっていう思いが伝わるかも。
― じゃあこの3種でさっそく試作に入ってみよう。来月、試食してもらうからお楽しみに。
三人 はい、楽しみにしています!