長野商店会連合会との関わりは、東之門町の道路拡幅計画がきっかけです。昔ながらの商店街を残したいと、地元商店をまとめて「東参道商店会」を結成。長野商店会連合会に加盟した上で市に反対を表明し、計画を撤廃することができました。近年善光寺周辺は古い建物を活かしたリノベーションにより、昔ながらの路地を散策しながら町を楽しむ新たな文化が創造されています。朝夕に互いに声をかけ合える距離感や、のんびりと散策する人の姿を見ると、この街並みを残すことができて本当によかったと思います。
その後は、自分たちの商店会を盛り上げることはもちろん、連合会の活動にも積極的に参加するようになりました。そうこうするうちに皆さまからお声掛けをいただき、気がつけば30以上の団体や組織の役職に就くことに。長野商店会連合会も諸先輩より仰せつかり、平成29年4月より9代目会長を務めさせていただいております。
長野商店会連合会は、長野市内の各商店会が明るく元気になることで、地域全体が活性化することを目指して活動しています。この2年はコロナ禍の中、どの商店会も大変厳しい状況が続きました。それでも皆、なんとか踏ん張って工夫を凝らし、町に賑わいを取り戻そうと頑張っています。商店会連合会も各商店会をバックアップすると同時に、連合会の活動から生まれる価値を各商店会に還元できるよう、さまざまな活動に取り組んでいます。
中でも平成30年から始めた長野えびす講の「七福神お宝振る舞い」や、「長野商連げんき寄席」は、多くの皆さまにご好評をいただいています。昨年は「げんき寄席」を長野県立美術館で開催し、寄席とアートを楽しめると、お客様より嬉しいお声をいただきました。「七福神お宝振る舞い」も、今年はまた趣向を変えて開催する予定です。ご期待いただければと思います。
そして今春は、いよいよ善光寺御開帳が開催されます。4月3日から6月29日までの88日間、長野商店会連合会と善光寺御開帳奉賛会では「御開帳記念大判」と「善光寺茶」を、32商店会などで販売いたします。御開帳の記念に、ぜひお買い求めいただければと思います。御開帳を起爆剤として、今年こそ長野の商店が笑顔で明るく商売ができることを期待しています。