とはいえ、試合や練習では苦しいこと、落ち込むこともよくあります。そんな時はひたすら練習。あとは先輩に相談するようにしています。トップチームの瀧澤千聖選手には、よく相談に乗ってもらっています。千聖選手は技術面だけではなく人間としても学ぶことが多く、尊敬できる先輩であり、いつか追いつきたいと思っています。
昨年、なでしこリーグ2部の試合に下部組織登録で出場させてもらい、13試合で2得点をあげることができました。この経験は自分にとって大きな自信につながりましたし、もっと高いレベルに自分の身を置きたいと強く思うようになりました。高校3年生になって進路のことを考え始めた時に、トップチーム昇格のお話をいただいた時は本当に嬉しかったですね。しかも今年は日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」発足の年。その記念すべき年に、WEリーガーの一員になれたことを誇らしく思っています。
女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」は、この秋、全国11のクラブによって誕生しました。昨年なでしこリーグ1部で優勝した三菱重工浦和レッズレディースやINAC神戸レオネッサをはじめ、強豪チームが揃っています。プロリーグ発足1年目にAC長野パルセイロ・レディースが参戦できることは本当にすごいことですし、長野から女子サッカーをもっと盛り上げていきたいと思っています。
9月12日に全国各地で記念すべき第1節が開催され、AC長野パルセイロ・レディースは、新潟でアルビレックス新潟レディースと戦いました。私も途中出場し、ゴールを決めることができました。プロリーグ初戦で得点を挙げることができ、さらに試合にも勝てたので本当に嬉しいです。これからも自分の強みである「スピード」を武器に、試合に起用されるよう攻めの姿勢を忘れず、結果を残すことでプロのサッカー選手として成長していきたいと思います。
高校生WEリーガーであることにプレッシャーもありますが、楽しい気持ちを忘れずに、常に前向きにチャレンジしていきたいと思っています。そして私が試合に出て走っている姿を見て、誰かが元気になってくれればいいなと思います。女子サッカーの楽しさを、一人でも多くの人に伝えていきたいですね。