• 今年の冬は
    木島平スキー場で
    密を避けて
    思い切り楽しんでほしい。

      • 木島平スキースクール 校長

        石川 清人

        Kiyoto Ishikawa


      • 全日本スキー連盟公認 木島平スキースクール
      • 下高井郡木島平村上木島3876-2
      • 0269-82-4091
      • https://pink.ap.teacup.com/kijimadaira/

自然豊かな木島平村で
スキーの面白さに目覚めて。

 生まれも育ちも木島平村。四季折々に美しく彩られる季節の中で、自然に見守られ、自然とともに育ってきました。
 木島平スキー場がオープンしたのは2~3歳の頃です。まだ小さかったのですが、村中が活気付いていたことを、なんとなく覚えていますね。両親が民宿を営んでいたので家はいつもスキー客で賑わっており、常連さんに可愛がられてよく遊んでもらっていました。
 スキーをちゃんと習ったのは、小学校の頃です。当時の木島平村の小学校は、冬になると段々畑の雪を踏み固めて、体育の授業としてスキーを教えていたんです。だから子供は全員スキーが滑れましたし、休みの日にはよく木島平スキー場に友達と遊びにいきました。これはまさしく木島平村の土地の利、恩恵だと思います。
 高学年からはスキー部に入って、そこから中学、高校とスキー部に所属し、スキー三昧の日々を過ごしました。ダウンヒルや大回転、回転などの競技スキーをやっていたのですが、練習はとにかくハードでしたよ。しかも大会では、まず競技者全員でコースを踏み上げ、圧雪することから始めるんです。今では考えられないことですが、当時は当たり前でしたね。厳しい思いもしましたが、充実した青春時代だったと思います。

木島平スキー場とともに
歩み続けた人生。

 実家の民宿を継ぐことを決め、同時にスキースクールのインストラクターになって30余年。木島平スキー場とともに、人生を歩み続けてきました。
 指導員の資格を取得したのは、ちょうどバブルの初期の頃です。スキー人口は年々増加し、87年に「私をスキーに連れてって」が公開されたことで一気にスキーブームが到来しました。当時は4人乗りのリフトに乗るのに、1時間から1時間半待ちは当たり前。家業の民宿も常に満員御礼の状態で、「布団さえあればいいから」「押し入れでもいいから」というお客さんも多く、自分たちの部屋を空けてお客さんを泊めたこともありましたね。年末年始には大学生の居候が常に何人かいて、住み込みで宿の仕事を手伝いながらスキーの練習をしていました。
 スキースクールも人気で、初心者からバッジテストを受ける上級者まで、あらゆる層を教えてきました。特に小さい子どもを教える時は、「スキーって楽しい」と思ってもらえるような指導を心掛けています。昔から木島平スキー場は家族連れのお客さんが多く、宿の常連さんにも2世代、3世代で長く通ってくださる方がたくさんいらっしゃいます。その方たちが世代交代をしながら、これからもずっと木島平スキー場に来てくださるよう、スキースクールとしてもしっかり対応したいと考えています。
 今シーズンは、コロナ禍の中でのオープンということで、私たちもシーズン前に真剣に話し合い、お客さまに安心して楽しんでいただけるよう、対策に取り組んでいます。また、今年の木島平スキー場は、「コロナに打ち勝て!」のスローガンを掲げて、リフト券半額プロジェクトを行っています。例えば1日券は、通常大人3900円のところを2000円に。50歳以上の方なら3200円のところを1600円に。小学6年生までのお子さんなら1500円のところ、なんと700円で滑ることができます。入場無料の「こどもひろば」も充実し、全長800mの日本最大級のそりコースもあります。今年の冬はぜひご家族で、木島平スキー場に遊びにきてほしいですね。

(2021年3月号掲載)