実家の民宿を継ぐことを決め、同時にスキースクールのインストラクターになって30余年。木島平スキー場とともに、人生を歩み続けてきました。
指導員の資格を取得したのは、ちょうどバブルの初期の頃です。スキー人口は年々増加し、87年に「私をスキーに連れてって」が公開されたことで一気にスキーブームが到来しました。当時は4人乗りのリフトに乗るのに、1時間から1時間半待ちは当たり前。家業の民宿も常に満員御礼の状態で、「布団さえあればいいから」「押し入れでもいいから」というお客さんも多く、自分たちの部屋を空けてお客さんを泊めたこともありましたね。年末年始には大学生の居候が常に何人かいて、住み込みで宿の仕事を手伝いながらスキーの練習をしていました。
スキースクールも人気で、初心者からバッジテストを受ける上級者まで、あらゆる層を教えてきました。特に小さい子どもを教える時は、「スキーって楽しい」と思ってもらえるような指導を心掛けています。昔から木島平スキー場は家族連れのお客さんが多く、宿の常連さんにも2世代、3世代で長く通ってくださる方がたくさんいらっしゃいます。その方たちが世代交代をしながら、これからもずっと木島平スキー場に来てくださるよう、スキースクールとしてもしっかり対応したいと考えています。
今シーズンは、コロナ禍の中でのオープンということで、私たちもシーズン前に真剣に話し合い、お客さまに安心して楽しんでいただけるよう、対策に取り組んでいます。また、今年の木島平スキー場は、「コロナに打ち勝て!」のスローガンを掲げて、リフト券半額プロジェクトを行っています。例えば1日券は、通常大人3900円のところを2000円に。50歳以上の方なら3200円のところを1600円に。小学6年生までのお子さんなら1500円のところ、なんと700円で滑ることができます。入場無料の「こどもひろば」も充実し、全長800mの日本最大級のそりコースもあります。今年の冬はぜひご家族で、木島平スキー場に遊びにきてほしいですね。