上生菓子/1個 280円(税別)
和菓子の中でも上生菓子は、食べられる芸術品といっても過言ではないほど美しい生菓子です。江戸時代に茶席での主菓子として発展してきた上生菓子は、日本の美しい季節の移ろいや、古典文学、日本文化など、日本人の琴線にふれる「美」を、小さな和菓子の中に表しています。
また、上生菓子には必ず「菓銘」があり、菓子の意匠と名付けられた菓銘から、職人の菓子に込めた「思い」を感じることができます。菓子職人が、“何を”“どのように”表現しているのかを紐解くのも、上生菓子の楽しみ方のひとつです。
上生菓子は、その素材によって、「練り切り」や「こなし」、「求肥」、「薯蕷」などがあります。もっとも定番の練り切りは、白餡に求肥や山芋などを加えて練り上げた生地に、食紅などの色素で色を付けたもの。たむらがご用意する6 月の上生菓子は、「紫陽花」「青梅」「撫子」「雨あがり」「若楓」「つり天狗」の6種類となっております。職人が独自の技と道具を駆使して、それぞれ「今」しか感じることのできない季節の一場面を切り取って菓子に込めました。
しっとりとした梅雨のひとときに、移ろいゆく季節の美しさを目と舌で堪能してください。