右も左もわからないまま飛び込んだ私たちですが、「オブセ牛乳」として絶対に守り続けていこうと決めているのが、牛乳の製法です。
現在、市販の牛乳でもっとも多いのが120℃~150℃で2~3秒間殺菌する「超高温殺菌」。非常に高い温度で瞬間的に殺菌できることから、大量生産が可能になります。今、スーパー等で低価格で販売されている牛乳は、ほとんどが「超高温殺菌」で作られた牛乳です。
そんな中、オブセ牛乳は先々代が「この殺菌方法が一番美味しい牛乳になる」と確信した「80℃15分殺菌」製法を今も守り続けています。手間と時間をほどよくかけて丁寧に生乳を殺菌することで、オブセ牛乳の目指す「甘味とコクがある」美味しい牛乳がうまれるんです。自分たちが美味しいと信じた味、小布施の人たちに愛される味を変えることなく、これからも真摯に美味しい牛乳を作り続けていきたいと思います。
オブセ牛乳は、小布施町内はもちろん、長野市をはじめとする近郊エリアでも販売されています。近頃では珍しい瓶の牛乳は、小布施のハイウェイオアシス等で購入できます。天使のロゴマークやレトロな風合いの瓶がかわいいと、わざわざ本社まで買いに来てくださる方もいらっしゃるんですよ。
最近では、お菓子屋さんやカフェ等でもオブセ牛乳を使ってくださるお店が増えてきて、ありがたいことだと感謝しています。これからも地域の皆さんのお力をお借りしながら、牛乳+αの挑戦をどんどん進めていきたいと考えています。カフェの店長さんからは、「オブセ牛乳で作ったカフェオレは、牛乳本来の甘味とコクでとても美味しくなる」と言っていただいたので、ぜひご家庭でも一度試してみてほしいですね。
人口の減少や嗜好の多様化、酪農家の減少など、牛乳業界にもさまざまな課題があります。それでも、オブセ牛乳を愛してくださるお客様がいる限り、明日もまた、美味しい牛乳を作り続けていきたいと思います。