店名の「Tomtar(トムテ)」は、夫の故郷であるスウェーデンで愛されている妖精のことで、農作業を手伝ってくれると伝えられています。うちは自家農園で無農薬栽培したものをできるだけ提供したいと思っているので、ぴったりかな、と思って。当て字の「和」「夢」「手」には、訪れてくださる方がこの場所で和やかに過ごしてもらえるように、夢のある場所であるように、一つひとつ手を掛けて心にも体にも美味しいものを食べていただけるように、という思いも込めました。よく「ワムテさんですか」って聞かれちゃうんですけどね。
「和夢手」では、フレデリックが「スウェーデンランチ」を、私が「ベジランチ」を、そして父が「そばランチ」を担当しています。それぞれが得意なものをメニューにしているのは、作っている本人が楽しく作ったほうが美味しいものができるから。家族総出で賑やかに作っている日々がとても幸せですし、お客様にも良いおもてなしができると思っています。
飯綱にオープンしてまだ数ヶ月なのですが、ありがたいことに9月14日(土)から始まる「いいづな英国りんごフェア」にも参加することになりました。飯綱町では多品種のりんごを栽培していて、中でも「ブラムリーズ・シードリング」は、英国でクッキングアップルと言われ、料理にもよく使われているそうです。
うちが今回提供するのは、スウェーデンランチの中の「スウェーデン風ポテトサラダ」と、デザートの「ブラムリーのマフィン」。ポテトサラダは、自家製のじゃがいもにメイポールとブレンハイム・オレンジという2種類のりんごを加えました。手作りのスウェーデン風マヨネーズが決め手。りんごの歯ごたえが楽しいポテトサラダはさっぱり爽やかで、メイポールの赤い果肉が彩りを添えています。
ブラムリーのマフィンは角切りにしたブラムリーをたっぷり入れて、しっとりふんわり仕上げました。ブラムリーの爽やかな酸味と生地の甘みが絶妙です。マフィンに使っている小麦は自家栽培のもの。生ではすっぱいブラムリーが、熱を通すことでこんなにも美味しくなることを初めて知りました。
これから飯綱は、過ごしやすくとても良い季節を迎えます。ぜひ飯綱町の「いいづな英国りんごフェア」に遊びにきてくださいね。