黒糖まんじゅう/1個100円(税別)
黒糖まんじゅうは、通常のおまんじゅうとは違い、生地に本葛粉を使うのが大きな特徴です。
たむらでは、「吉野の本葛」を用い、葛ならではのもちもちとした美味しさを追求しています。
こだわりの生地づくりは、本葛粉を水で溶かし、上白糖と黒糖を加えたものに熱を加えて練るところから始まります。焦がさないように練っていくと、液状だったものがだんだんと固まり、葛特有のなめらかでもちもちとした状態に。その後、糖度、温度を確認しながら、国産丸大豆醤油、国産はちみつ、沖縄の雪塩、重曹、長野県産小麦を加え、一晩じっくりと寝かせることで生地が完成します。
黒糖まんじゅうは蒸すのも難しく、職人が、その日の気温や室温、湿度を見ながら、とろ火でじっくりと蒸していきます。蒸器の湯気の立ち方から、火加減を見極めるのも職人の技です。
生地作りが難しく手間がかかるため、一度は作るのを止めていた黒糖まんじゅうですが、お客様からの「もう一度、作ってもらえないか」という声に菓子職人の誇りを感じ、改めて作り始めた逸品です。小さいけれど、素材にこだわり手間をかけて作った黒糖まんじゅうを、秋のお供にぜひお楽しみください。