• 色鮮やかに重なり合う花びらが美しいカーネーション。
    長野県は米や野菜、果実だけでなく、花の生産も盛んで、
    カーネーションの生産量は、全国1位を誇っています。

    • たくさん出てくる脇芽の中でも最後の最後に摘むのが、花の蕾のそばに出てくる芽。これを放置したり乱暴に取って茎を傷つけたりすると、まっすぐに咲くはずの蕾が曲がってしまい、品質が落ちてしまいます。

 苗を植えてから出荷するまで、さまざまな工程のあるカーネーション。中でも特に重要なのが、「芽かき」という作業です。「特に花の咲く前の芽かきは非常に気を使います」と語るのは、父親の代からカーネーションを作り続ける植松さん。
 カーネーションにはたくさんの種類がありますが、大輪のものは1本の茎に1つの花がつくように育てます。仕立てる枝数を決めたら、生長とともに出てくる脇芽を一つひとつ手で摘んでいくのが「芽かき」。出荷するまでに少なくとも3回は「芽かき」をするそうです。「咲かせると決めた蕾の脇に出てくる芽は、丁寧に取らないとせっかくの花が曲がったり、傷ついたりしてしまうんです」と植松さん。優しい手つきで花に触れる植松さんに、花への愛情を感じます。

(2019年7月号掲載)

JA全農長野
長野県の美味しい作物は「三ツ山マーク」をつけて出荷しています。
JA全農長野は、信頼される産地を目指し、安全安心な農産物の供給に努めています。

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  • JA信州諏訪管内
    カーネーション生産者 植松 敏也さん

    カーネーションは強い花なので、きちんと手をかければ、夏でも1週間から10日くらいは楽しむことができます。カーネーションというと「母の日」の印象が強いですが、今はさまざまな色や形のカーネーションがたくさん生産されていますので、もっと日常の中の彩りとしてカーネーションを楽しんでもらいたいなと思っています。