病気や怪我の時に、私たちを助けてくれる「薬」。
でも間違った薬の飲み方や使い方は、体に害を及ぼします。
「薬」に対する正しい知識を身につけて、上手に薬を活用しましょう。

禁煙サポート薬局をご存知ですか

 「たばこは体に良くない」ということは、現在では共通の認識となってきています。けれどその依存性の高さから、なかなか止めることが難しいのも事実です。そんな、禁煙したくてもできない、という人をサポートするのが「禁煙サポート薬局」です。

全国に広がる禁煙サポート薬局

 喫煙は、本人はもちろん周囲に悪影響を及ぼす受動喫煙も大きな社会問題となっています。また喫煙が原因でリスクが高まる病気もたくさんあります。これらリスクの低減は増え続ける医療費の削減にもつながるため、医療機関や薬剤師が協力して禁煙をサポートするよう、国からも指針が出されています。
 さらに「禁煙補助剤」が OTC医薬品(一般用医薬品)となったことにより、それらを活用して薬剤師が禁煙をサポートできるようになりました。現在、「禁煙サポート薬局」は全国に広がっており、長野市内でも多くの薬局で、禁煙を望む人たちを支援しています。

自分にあった禁煙方法を知ろう

 たばこを止めたいと思っていても、禁煙外来に行くのはちょっと敷居が高いと思っている人は、まず「禁煙サポート薬局」で薬剤師に相談しましょう。禁煙に対する正しい知識を持った薬剤師が、現在の状態や吸っているたばこの量などを確認した上で、いくつかある禁煙補助剤の中から、その人にあった禁煙プログラムをご紹介します。禁煙補助剤にはガムや貼り薬などがありますが、副作用が出る場合もあります。依存度によっては禁煙外来をおすすめすることもあります。
 なかなか自分だけの力では止められない「たばこ」。薬剤師と二人三脚でトライしてみてください。
Health
Column

禁煙治療にかかる費用


 禁煙治療は健康保険等を使って受けられるようになっています。では、その治療費はどのくらいかかるのでしょうか。
 患者さんの状況や処方される薬にもよりますが、自己負担3割として、8~12週間で約13,000円~20,000円程度(※1)です。
 1日1箱吸っている人であれば、8~12週間分のタバコ代(※2)よりも、禁煙治療の治療費のほうが安いことがわかります。




※1 「日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書第6版:2014」に記載されている健康保険等で禁煙治療のみを行った場合の自己負担額(3割負担として13,080円~19,600円)に基づく
※2 1日1箱吸う人を想定(1日430円換算)

(2017年12月号掲載)

長野市薬剤師会

薬剤師会検査センター 水道水など飲用水の法定検査、河川や土壌などの環境検査等、その他公衆衛生に関する試験検査を幅広く行っています。
井戸水などの水質検査やシックハウス、土壌汚染など検査することができます。
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