病気や怪我の時に、私たちを助けてくれる「薬」。
でも間違った薬の飲み方や使い方は、体に害を及ぼします。
「薬」に対する正しい知識を身につけて、上手に薬を活用しましょう。

飲み合わせに気をつけよう

 薬には、成分によって「飲み合わせ(相互作用)」があります。知らずに口にすることで、薬の効果を妨げたり、副作用が起きることがありますので注意しましょう。

他の薬

 風邪をひいた時、風邪薬を飲んでいるのに、頭が痛いといって鎮痛剤を飲んだことはありませんか。複数の薬を同時に飲むと、成分が重なったり、相互作用で危険な副作用が起きる場合があります。自分の判断で市販薬を重複して飲むことは絶対にやめましょう。市販薬を購入する際は、必ず薬剤師さんに飲み合わせを確認しましょう。

お酒

 薬とお酒を一緒に飲むと、薬の効き目を強めてしまうことがあります。その結果、呼吸困難や低血圧、意識障害などの副作用を起こす可能性があります。最悪の場合には昏睡状態に陥ることもあるため大変危険です。薬を飲んでいる時は、絶対にお酒を飲まないようにしましょう。

牛乳・グレープフルーツジュース

 牛乳に含まれるカルシウムやマグネシウムは、薬の成分に影響して、効き目が弱くなることがあります。
 グレープフルーツジュースには、体の中で薬を分解する酵素の働きを妨げてしまうという作用があります。一部の薬に影響が出ますので、必ず薬剤師さんに確認してください。

漢方薬・サプリメント・ハーブなど

 漢方薬やサプリメント、ハーブなどは副作用が起こらないと思われがちですが、決してそうではありません。健康のために飲んでいるものが、薬の効果を弱めたり、逆に強めたりする場合があります。いっしょに飲んでも問題ない場合もあるので、どうしても継続して飲みたい場合は、薬剤師さんやお医者さんに相談してください。
 次回は、「正しい薬の保存方法」についてご説明します。
Health
Column

妊娠中・授乳中の服用は注意

 妊娠中に飲んだ薬は、お母さんの胎盤を通じて赤ちゃんの体にも影響を及ぼし、さまざまな障害を招くことがあります。特に危険なのは妊娠1ヶ月~3ヶ月の初期。お母さんがまだ妊娠に気づかない場合も多く、気にせずに薬を飲んでしまうことがあります。妊娠する可能性のある方、妊娠中の方は、必ずお医者さんや薬剤師さんに相談しましょう。妊娠中や授乳中でも安心して飲めるお薬を処方してくれます。

(2017年6月号掲載)

長野市薬剤師会

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