• プロのサッカー選手を目指して
    たくさんの壁にぶつかってきた。
    その経験を次の世代の
    選手たちのために活かしていきたい。

      • 株式会社 I.D.D.WORKS

        代表取締役三橋 亮太

        Ryota Mitsuhashi

      • 株式会社 I.D.D.WORKS
      • 長野市若穂綿内8760
      • 090-8517-8397
      • http://playmaker.jp/

プロのサッカー選手になるその夢を追い続けて。

 小学校1年生からサッカーを始め、以来今日までサッカーと共に人生を歩んできました。
 最初のターニングポイントは大学生の時。強豪校で1年生だけでも200人以上部員がいる中で、たまたまグラウンドを走っていたら4年生中心のAチームが紅白戦をやっていて、「人数が足りないから出ろ」といわれたんです。それで試合に出て監督に認められ、その1週間後にはAチームのメンバーになっていました。まさにワンチャンスをものにした瞬間でした。
 プロのサッカー選手になろうと心に決めたのは大学3年生の冬。あるJリーグのチームの監督から評価されて自分でもほぼ確定だと感じていたのですが、その監督が解任されたことによって白紙に戻ってしまいました。その時に「理不尽なことも含めてサッカーだ」といわれ、運や外的要因も大きく作用する中で、それでも自分が成し遂げたいことがあるのなら、自ら掴みにいくしかないのだと痛感しました。
 その後、「AC長野パルセイロ」に入団し競技者としてスタートしましたが、納得のいく結果が出せず1年で契約満了に。この経験から、サッカーを続けたくてもチームとコンタクトがとれずに悩む選手が大勢いることに気づきました。今のサッカー界はスカウトか指導者の紹介が主なルートで、それは選手にとってもチームにとってもよくないのではないか。もっとオープンな状況でお互いを知ることができないだろうか、と思ったのがマッチングサイト「PLAY MAKER」を立ち上げるきっかけとなりました。

サッカーが好きだから次代の選手のためにできることを

 2014年11月に起業し、翌15年の11月に、サッカー選手とチームをつなぐ会員制情報ポータルサイト「PLAY MAKER」を公開しました。「サッカー選手に+1の選択肢を!」をコンセプトにスタートしましたが、最初はなかなか認知していただけず、全国のチームや大学を回ってサイトの趣旨を説明しました。その後だんだんとクチコミでも広がり、現時点で登録者数は389名、登録チームは51までになりました。「絶対に必要とされる」と信じてはいましたが、自分の中では3年かけて到達すると思っていた目標値をはるかに超える場所に今、立っていると感じています。
 今年は起業して3年目。これまでは自分の「思い」だけでがむしゃらにやってきましたが、登録してくれた選手やチーム、協力企業への責任を果たすためにも、安定的にサイトを運営しブラッシュアップしていかなければなりません。
 新たな事業として「株式会社パソナ」とパートナーシップ協定を結び、デュアルキャリア推進プロジェクトを共同で立ち上げました。これまでは現役選手の選択肢を増やすことを主軸にしてきましたが、今後は現役引退を考えた選手のセカンドキャリアのバックアップもしていきたいと思っています。
 他にもやりたいことはたくさんありますが、今は足元を確かなものにすること。そして長野からサッカー界のために、日本を元気にするために情報を発信していきたい。それにチャレンジするのは価値のあることだと思っています。

(2017年5月号掲載)