• 自然豊かな故郷、長野県を
    もっともっと豊かで、
    みんなが笑顔で暮らせる場所に
    していきたいと思います。




      • 長野県 産業労働部 産業立地・IT振興課
        ITバレー推進係 主任

        細井 祐介 

        Yusuke Hosoi

生粋の長野県人として
地元に貢献していきたい。

 生まれも育ちも、長野県。県内大学に進学したので、もう生粋の長野県人ですね。大学院に進もうかとも思っていたのですが、いずれは長野で地域に貢献できる仕事をしたいと思っていたので、縁あって長野県庁に勤めることになりました。
 よく外からみると長野県の良さがわかると言いますが、中にいるからこそわかる良さもあって、自分は長野県人としての目線で、長野をもっと元気にしていきたいと思っています。今の部署は、外から人を呼び込むことで長野県を活性化させていこうという部署なので、長野の良さをどんどんPRしていくつもりです。実は以前にも一度、今の部署の前身となる課に配属されたことがあるのですが、その頃も企業誘致を担当していました。助成金を始めとする支援策を充実させ、長野の美しい自然環境や、従業員の豊かな暮らしの実現を訴求することで、工場等を長野県内に誘致し、雇用を生み出す。当時は地方創生というキーワードが出たころで、地方への大きな人の流れを創り出せるよう取り組んでいました。

信州ITバレー構想のもと
長野県をITの集積地に。

 令和元年9月、長野県では「信州ITバレー構想」が策定されました。これは、産学官が連携することで、長野をIT人材、IT企業の集積地とし、ITビジネスの創出や産業のDXを推進しようというものです。人が集まる「場」や「環境」を整えることで、そこから新たな人のつながりやビジネスが生まれ、結果として地域全体が活性化していく、という視点です。
 構想を実現していく取り組みとして行っている事業の1つが、「おためしナガノ」です。これは、県外でIT関連事業を営む方に県内での暮らしや仕事をお試ししていただく機会を提供する取り組みです。最長で約半年間お試しすることができ、近年では毎年20組程度が参加されています。参加者はさまざまで、フリーのSEやWebエンジニア、Webデザイナー、ITコンサルなど。R︲DEPOTに入居されている「株式会社Hajimari」の柳澤さんも「おためしナガノ」の参加者で、現在長野に拠点を作り、新たな事業やDX人材の育成に尽力されています。お試しがきっかけで新しい人とのつながりや地元との結びつきを得ていただき、長野で活動したいと思ってくれる人が増えるのは嬉しいですね。参加者同士の横のつながりも生まれているので、小さな輪が増えながら大きく広がっていくことで、長野の関係人口がどんどん増えていってほしいと思います。
 また、「信州リゾートテレワーク」も市町村と連携して推進しています。これは、環境の良いリゾート地で仕事と休暇を両立させ、集中して効率よく仕事を進めるといった新しい働き方のご提案で、やはりIT系のビジネスと親和性が高いと考えます。コロナ禍でリモート化が一気に進み、環境さえ整っていれば、どこでも仕事ができるということを私たちは身をもって知りました。多くの方に「信州リゾートテレワーク」で長野県の良さを味わっていただきたいと思っています。
 R︲DEPOTに入居したのは、もっと地域や企業の方と日々言葉を交わしていく中で、新たな刺激やビジョンを得られるのではないかと思ったからです。
 これからも柔軟に、新しいことにどんどん挑戦していきます。

(2023年11月号掲載)