厚生労働省の発表によると、
長野県は2036年に医師が不足する地域に該当しています。
忙しい医師をサポートすることで、より多くの患者さんに
適切な治療を受けてもらえる環境をどう作り出していくのか。
医療現場に人材を送り続けているニチイ長野校さんにお話を伺いました。
少子高齢化が進む日本。国民医療費は、推計が始まった昭和29年度は2152億円でしたが、昭和36年度に国民皆保険が達成され、昭和40年度には1兆円を、平成2年度には20兆を超えています。医療費は現在も増加傾向にあり、平成29年度時点で、42・2兆円にまで達しました。そしてこの傾向は変わらず続くと予想されています。
高齢化の波は、医療機関にも大きな影響を及ぼしています。国民1人が医療機関を利用する回数が増えるに伴い、医療機関の数も増え続けています。それに対し、医師が不足する状況が起きているのです。医師自体は毎年4000人ほど増加しているにもかかわらず、地域の医療現場では、医師不足や過重労働が大きな課題となっています。
このような状況の中、医療現場では、忙しい医師や看護師を適切にサポートし、より診療に集中できる環境を整えるための人材が求められています。できるだけ多くの患者さんが適切な治療を受けられるよう、さまざまなスタッフが医療現場を支えています。
また今後は、より医師をサポートし、医師が診療に集中できる環境づくりを担う「ドクターズクラーク」に注目が集まっています。
ニチイは、1971年に医療事務講座を開講し、これまでに75万人以上の修了生を輩出してきました。医事教育45年以上の歴史と実績は、全国の医療機関に高い評価と信頼をいただいています。(2019年5月号掲載)