野沢温泉村生まれ。おじいちゃん子で、幼い頃から春は山菜採り、秋はキノコ狩り、冬はスキーへと、自然との付き合い方は祖父から学びました。人と自然がつながり、尊重し合って暮らすことの大切さは、大人になった今でも自分の根底にしっかりと根付いています。
高校を卒業後ニュージーランドへ渡り、カレッジで学びながら濃密な時間を過ごしました。長期休みの際はヒッチハイクでニュージーランド各地を巡り、いろいろな国の人たちと出会いましたね。私の英語は大学よりも、一人旅やバイトでの実地訓練で育まれたように思います。留学したことで、それまで自分を覆っていた殻や視野の狭さに気付き、ありのままの自分を知ることができました。
卒業後、縁あって白馬の「エバーグリーンアウトドアセンター」に。ここで4年間、社会人としての基礎を叩き込まれました。社会というものが全く分かっていなかった私に、働くということの意味や心構え、人と接するときの礼節、相手を尊重する姿勢など、さまざまなことを教えてくれた同僚や先輩には、今も本当に感謝しています。
その後、今度は働くために海外へ渡り、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、そしてまたオーストラリアへと、ツアーガイドとしてのキャリアを重ねていきました。しかし新型コロナウイルスが世界を席巻し、観光業は大打撃を受けて、私自身も日本に帰国せざるを得ない状況に追い込まれました。非常にハードな状況ではありましたが、それならば日本でこれまでのキャリアを活かそうと、故郷である長野県に戻ってきたんです。