紆余曲折を経て
シガ美容室を継ぐ決意を。
シガ美容室の息子として、夜遅くまでスタッフに指導する母の姿や、それを支える父の姿を見て育ちました。といっても美容の世界に全く関心はなく、高校時代はバスケットボールに明け暮れ、体育の教師を目指して体育大学に進学。大学を卒業する頃に、初めて家業について深く考え、紆余曲折を経てシガ美容室を継ごうと決めました。
そのきっかけとなったのが、経営コンサルタントの佐藤芳直先生の「アメリカセミナーツアー」に参加したことです。まだ経営の何たるかもまったくわかっていない20代の頃でしたが、佐藤先生のお話を聞き、実際にさまざまな企業を視察する中で、「シガ美容室の理念は、実はすごいんじゃないか。自分の役割はそれを次代へと繋げていくことなんじゃないか」と、すごく腑に落ちたんです。そこから本腰を入れて技術を磨きながら、経営にも力を注ぐようになりました。コンクールにも出場を重ね、平成28(2016)年の「OMC HAIR WORLD」では、日本代表チームの一員として出場。銀メダルを獲得することができました。
お客様に寄り添い
喜びと幸せをお届けする。
シガ美容室は、人を大切にし、人を育てる美容室です。スタッフ一人ひとりの人間性を大切に、手を掛けて教育することで技術や接客を身に付け、それをお客様に還元する。そして、その経験、技術を次代へと繋げていくことこそが、私たちの役割だと思っています。教育に損得勘定はありません。それを越えた部分に「教え」と「学び」があり、だからこそ、シガ美容室のスタッフは皆、輝いているのだと思います。
私は、美容室はお客様一人ひとりにとって素敵な場所であるべきだと思っています。単に髪を切るだけでなく、そこで過ごす時間の中で会話を楽しんだり、新しいものと出会ったり。お客様が幸せを感じてくださることが、私たちの喜びです。シガ美容室では、「これはよい」と思う商品を、美容関係だけでなく、お菓子や食品など多岐にわたって取り扱い、お客様にご提供しています。地域の皆様に喜んでいただくこと、その日々の積み重ねで、100年企業を目指していきたいと思っています。
「旬彩菓たむら」さんとは、もう長いお付き合いです。たむらさんの菓子作りに対する姿勢や熱意、お店の在り方など、勉強になる部分も多く、いろいろとお話をさせていただくこともあります。「蕎麦朧」は素材にこだわり、手を掛けて作られていて、本当に上品で素敵なお菓子ですね。妻が京都のコンクールに審査員で参加する際にお土産で持っていったら、菓子にうるさい京都の方々にとても喜ばれたと言っていました。長野を代表するお菓子だと思います。うちは子どもが5人いるんですが、皆、たむらさんのお菓子が大好き。これからもさまざまな機会で、ともに地域を盛り上げていければと思います。