上生菓子/1個 302円(税込)
数ある和菓子の中でも、上生菓子は和菓子の最高峰であり、食べられる芸術といっても過言ではないほど美しい生菓子です。江戸時代に茶席での主菓子として発展してきた上生菓子は、日本の儚い季節の移ろいや、古典文学、日本文化など、日本人の琴線にふれる「美」を、小さな和菓子の中に表しています。
上生菓子は、その素材によって、「練り切り」や「こなし」、「求肥」、「薯蕷」などがあります。もっとも定番の練り切りは、白餡に求肥や山芋などを加えて練り上げた生地に、食紅などの色素で色を付けたもの。職人の手によって形を自在に変化させ、小さな菓子の中に、無限の世界を表現します。
また、上生菓子は「五感」の菓子ともいわれます。目で見て楽しみ、ほのかに香る白手亡の餡を感じ、なめらかな舌触りと上品な味を堪能。そして、「菓銘」の響きに耳を傾けることで、職人の菓子に込めた「思い」を感じることができるのです。
お正月用に作られるたむらの上
生菓子は、「松」「竹」「梅」、「鶴」「亀」、そして干支の「寅」の全6種。いずれも華やかで初春にふさわしい逸品です。お正月の祝いの席に、ぜひご用命ください。