2人で「シェアハウスをつくりたい」と声をあげてからオープンまで約半年。この短い期間で起ち上げまでたどり着けたのは、多くの方のサポートやアドバイスがあったからです。私たちが「やりたい」と言っても、2人だけの力でできることは本当に少なくて。でも、大学の友人や教授、CSIの先生、アドバイザーの方々、インターンでお世話になっている会社の方、そして地域の皆さん。本当に多くの方が私たちの声を拾い上げ、時に叱り、時に励ましてくださいました。私たちには経済的資本はありませんが、人と人とのつながりという社会関係資本は、あふれるほどに得ることができたのではないかと思っています。「合同会社キキ」を起ち上げたのも、私たちが背中を押してもらった幾多のご縁、信頼を大切にし、さらにその輪を広げ、次の活動につなげたいと思ったからです。「起業はゴールではなく手段である」と大学で教えられた通り、これからも自分たちがやりたいと思うことに挑戦し、その行動に責任を持っていきたいと思います。
今後は、シェアハウスの運営を軌道に乗せながら、新たなスタイルでコミュニティを作り、そこから何が見えてくるのかを探っていきたいと考えています。直近では、公益財団法人長野県みらい基金による「リビングラボ」のプロジェクトに参画し、長野地域で3年間かけ「働くこと」をキーワードに、新たなコミュニティ作りに取り組んでいきます。
終身雇用制度が崩れ始めた今、私たち若者は、どのように働き、どう生きるべきか迷うことも多々あります。そんな思いを出し合うことで、私たちなりの未来の在り方を、一緒に創り出していければと思っています。第1回目の「ハタラクラボ」は、8月に開催する予定です。開催日時や場所についてはホームページやフェイスブックでお知らせしますので、興味のある方はぜひ参加していただきたいと思います。
今はまだ、私たちだけの小さな2本の「キ」ですが、この活動を通して誰かの中に眠っていた種が芽吹き、やがて木へ、そして長野にすてきな森ができたらいいな、と思っています。