2015年の4月に一般社団法人信州子育てみらいネットを設立し、その年の8月にまずは認可外の「ちいきの保育園みらいく」を開園しました。その後、長野市との協議を経て三才に小規模の認可保育園「みらいく保育園」を開園。さらに子ども・子育て支援法が改正されたことによる企業主導型保育事業として、高田、早苗町、そして小布施町にも、それぞれ保育園を開園することができました。
「みらいく」という名称には、「未来・育児・共育」を地域と一緒になって保育園で行っていきたいという思いが込められています。「みらいく」でお預かりするのは未満児さんなので、お母さんの中には小さなお子さんを預けることにためらいを感じる方もいらっしゃいます。けれどもお友達とふれあう中で芽生える社会性や、手洗い、うがいなどの生活習慣が身についていく我が子の姿に、「子どものためにも自分のためにもよかった」という声を多くいただいています。
また、各園の保育士には、「自由と自立」の精神で、常に子どもたちのために何ができるのかを自ら考え行動していくことをお願いしています。これは、誰か上の人が決めてくれたことをやるのではなく、自らの考えで園を創り上げてほしいという思いがあるからです。そのため「みらいく」では、各園によって行事や保護者との関わりなどが少しずつ違います。
例えば「食育」については各園ともに取り組んでいますが、畑のある園では農家さんと一緒に畑仕事をすることもあります。地域の提携農家さんから仕入れたとうもろこしの皮をむいたり、豆腐を切ったりすることで、食べ物に興味を持ってもらえるような食育に取り組んでいる園もあります。
現在では食育をはじめとする各園でのさまざまな取り組みをお互いに共有し、さらに子どもたちにとってよい環境を創るよう努めています。これからも地域とともに子育てしやすい未来を創るために、さまざまなことに挑戦していきたいと思います。