上越の地で寛永元年(1624年)に創業した髙橋孫左衛門商店は、日本一古い飴屋として、現在十四代目が店を守ります。
新潟県産のもち米と国産麦芽を用いて丁寧に作った水飴を寒天で固め、一度乾燥させた後に熟成させることで飴が空気中の水分を取り込み、独特の食感が生まれる「翁飴」。三代目が生み出した製法を受け継いだ職人たちが、今も伝統の味を守り続けています。
常に2ヵ月先の気候を予測して、乾燥の度合いや熟成の状態を判断する職人の目は、経験を積み重ねることでしか得られないものです。すりガラスのような表面と、透き通った天然氷のように輝く内面の美しいコントラスト。あっさりと飽きのこない優しい甘さ。そのすべてに職人の技が光る珠玉の逸品です。