病気や怪我の時に、私たちを助けてくれる「薬」。
でも間違った薬の飲み方や使い方は、体に害を及ぼします。
「薬」に対する正しい知識を身につけて、上手に薬を活用しましょう。

かかりつけ薬局を持とう

 今、「かかりつけ医」とともに、「かかりつけ薬局」を持つことが推奨されています。「かかりつけ薬局」とは何なのか。「かかりつけ薬局」を持つことのメリットを紹介します。

薬に関するパートナーを選ぼう

 私たちは怪我をしたり病気になったりすると、その症状にあわせて医療機関を選びます。風邪をひいたら内科へ、目が痛ければ眼科へ、歯が痛ければ歯科へ行き、その都度、薬を処方されます。医療機関で出された処方箋は、全国どこの薬局に持っていっても薬を受け取ることができます。つまり、自分が選んだ薬局で薬を受け取れるのです。けれど私たちは、診療を受けた医療機関の近くにある薬局で、薬を受け取ることがほとんどなのではないでしょうか。
 複数の医療機関でもらった処方箋の薬を、自分が決めたひとつの薬局で受け取れば、薬剤師さんが薬の重複や飲み合わせなどをチェックし、問題があれば医療機関と連絡をとって別の薬に変更するなどの対策をとることができます。また薬に関する相談を薬剤師さんにすることができ、安心して薬を飲むことができます。薬に関するパートナー、それが「かかりつけ薬局」なのです。

かかりつけ薬局を決めよう

 「かかりつけ薬局」では、過去に処方した薬や相談した内容が記録、管理されます。それまでの服用の期間や体調、体質なども理解した上で薬の調剤を行うことができるため、より安全に薬を処方してもらうことができます。薬のプロだからこそわかる視点で、お医者さんが処方した薬を判断してもらえることが、「かかりつけ薬局」の最大のメリットです。

かかりつけ薬剤師を活用しよう

 薬局は薬を受け取る以外にも、さまざまな場面で利用することができます。これまで薬局を、「処方された薬をもらう所」としか認識していなかった方は、ぜひ「かかりつけ薬局」を作って、薬剤師さんと話をしてみてください。自分の体に入る薬のことを、もっともっと知ることができるはずです。

かかりつけ薬剤師に相談できること


  • 服用している薬が効いていない気がする
  • 他の薬局で出された薬との飲み合わせが悪くないか確認したい
  • たくさんの薬を飲んでいるので飲み忘れてしまう
  • 自分にあった一般用医薬品を購入したい
  • 副作用が出ている気がして心配
  • 今飲んでいる薬をジェネリック医薬品に変更したい など

(2017年9月号掲載)

長野市薬剤師会

薬剤師会検査センター 水道水など飲用水の法定検査、河川や土壌などの環境検査等、その他公衆衛生に関する試験検査を幅広く行っています。
井戸水などの水質検査やシックハウス、土壌汚染など検査することができます。
お問い合わせは TEL/026-227-3722

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