• 近年、長野市とその近郊でも増え始めた中高一貫校。
    私立先行で開校されてきましたが、
    今年4月には、長野市立の中学校も開校しました。
    変わり始めた学校について、
    ベルーフアカデミー教務チーフ鈴木崇仁氏にお聞きしました。

増え続ける長野の中高一貫校

 平成の時代に入ってから、長野市とその近郊で中高一貫校が次々と開校されています。
 今、小学生のお子さんをお持ちの親御さんたちは、30代を中心とした世代かと思います。とすれば小学生だったのは約20年前。当時は地元の小学校、中学校に進むのが当たり前の時代でした。しかしその後の20年で社会情勢は大きく変化し、子どもたちの教育環境もまた、変化しています。
 自分の子どものころの感覚が当てはまらなくなってきた今、さまざまな情報をきちんと把握した上で、ご夫婦でお子さんの教育について話し合うことはとても大切です。

中高一貫校の特徴とは

 では、中高一貫校の特徴は何なのでしょうか。
 中高一貫校の最大の特徴は、高校受験がないということです。受験勉強の必要がないため、中学時代から深掘りした学習や先取り学習をすることができます。中・高の6年間で学ぶべき範囲を5年間で終え、大学受験に向けてじっくりと対策を立てられるのも中高一貫校の特色のひとつです。授業数も多いので、やはり勉強のレベルは高くなるといえるでしょう。
 また、中高一貫校では高校生を教えている先生が中学生を教えることも多いので、長期的な視点で子どもの学習をフォローすることができます。特に理数系や社会系は、より体系的な知識を身につけることができると思います。6年間という長いスパンで教育をしっかり行えるので、学問を追求したいお子さんにとってはとても良い環境であるといえます。
 逆に考慮しなければならない点としては、中高一貫校は基本的に少人数制のため、同級生がほぼ固定化されてしまうということでしょうか。公立の小学校や中学校は、学区という区切りの中でそのエリアの子どもたちが通うシステムです。したがってそこにはさまざまなタイプの子が集まってきます。そして中学校から高校に進学すると、また全く違う人たちと出会うことができます。中高一貫校ではそういった経験、体験をしないまま、18歳まで過ごすことになります。
 学力面でいえば、「自分は小学校では優秀だったけれど、中学に入ったらみんなが天才に見える」といった現実とのギャップに対応できないお子さんもいます。どんな学校でも1番の子がいれば最下位になる子もいます。受験で集まった子どもたちは「評価」に対するアンテナが高いので、「できない」ということがあからさまになってしまうと、そこから立ち直るには時間がかかるかもしれません。

中学受験は親御さんの意思統一が重要

 どんな進路を選択するにせよ、プラス面とマイナス面があります。だからこそ、親御さんが教育に対する考えをしっかりと持つことが大切です。特にご夫婦の意見が違うとお子さんは非常に混乱します。また長野県の場合、おじいちゃん、おばあちゃんの意見が強い場合もあります。お子さんのモチベーションを維持するためにも、親御さんが意見を統一した上で、しっかりとした意思をもって取り組むことが大切です。
 また、中学校を決める際には、ぜひ学校に足を運んでみてください。それぞれの学校ごとに体験入学や個別相談会があります。入ってから「こんなはずじゃなかった」と思うことのないよう、6年間子どもを預ける「場」としてしっかり判断しましょう。

中学受験を考える親御さんへ

 さまざまな情報を検討した上で中学受験をお考えの親御さんは、小学校からきちんとした準備を始めることをおすすめします。
 その中でもまず大事なのは、「言葉の力」です。これは「読み取る力」でもあります。
 この力をつけるための最初の段階は「読み聞かせ」です。幼児期にどれくらい親御さんがお子さんに関わって読み聞かせをしているか。お子さんがお母さんやお父さんに読み聞かせるくらいにまでなれば、かなり力がついているといえます。お子さんの成長のためにも、ぜひ親御さんには「読み聞かせ」をしてほしいと思います。
 もうひとつは「小3の壁」です。小3は漢字の習得数が一気に増え、語彙力が鍛えられる年代です。算数も急に難しくなるので、「勉強が嫌い」と言い出すのはこの学年に多く見受けられます。逆に小3の壁を超えられれば次のステップ、たとえば先取り学習など受験に対応した勉強もできるようになると思います。
 今、小学校ではひとつの単元を勉強したら確認テストをやって次の単元へ進みます。けれどそれだけでは出題範囲の広い受験への対応力や、初見の文章を読解する力を育てることは難しいと思います。短期記憶を長期記憶にシフトさせる繰り返し学習をしっかり行うことは、受験対策として非常に重要です。
 次回は大きく変わろうとしている大学入試改革についてご紹介します。

(2017年6月号掲載)

小学生のお子さんをもつ親御さん必聴! ベルーフアカデミー×ながの情報 特別セミナー

知っておきたい!
変わり始めた長野の受験事情

  • (株)アイキューブ ベルーフアカデミー教科チーフ 鈴木崇仁
  • 6月11日(日) 14:00~16:30(13:30受付開始)
  • 長野市生涯学習センター(トイーゴ内)第2学習室
  • 30名(参加予約が必要です)
  • 無料

参加お申込みは下記ホームページよりお申込みください。
http://www.naganojoho.com/entry
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